調味料『芦屋の食卓』シリーズの誕生を紐解く。キーワードは兵庫県・芦屋で半世紀続くフレンチレストラン!?(前編)
「食卓を美味しく 楽しく 豊かに」がコンセプトの調味料『芦屋の食卓』シリーズ。
このシリーズ、とにかくラインナップがユニーク!
サフランを贅沢に使用し、お好みのシーフードを用意するだけで簡単に本場・南仏の味が楽しめる「ブイヤベース」、ウスターソースでもとんかつソースでもない、揚げ物がより一層おいしくなる「フライソース」、炒め物やチャーハンはもちろん、薄めてスープにまでなる「牡蠣油の中華味」、そばのためだけに作った「そばつゆ」、その名の通り「おでんのつゆ」などなど。
和洋中がごちゃまぜ!それがなにゆえ『芦屋の食卓』!?
いかにして『芦屋の食卓』シリーズが誕生したのか、お話を聞いてきました!
ご家庭でレストランの味を再現していただきたい
今回お話を伺ったのは、株式会社千暮里(ちぼり)の達谷(たつや)純子さん。
まず『芦屋の食卓』を語る上で、兵庫県・芦屋で半世紀続くフレンチレストラン「サロンドキュイジーヌ千暮里」は外せません。
1969年にマダム達谷がオープンされたこのレストラン(そうです、マダムは今回お話をお伺した純子さんのお母さま!)、ベースはフレンチでありますが、イタリアンやアジア料理、和食などのテイストを取り入れた、枠にとらわれないレストランでした。
なかでも15種類の小さなお料理と10種類のデザートからなるオードブルコースは、レストランの看板メニューだったそう(デザートにもひとくちサイズのケーキを10種類お出ししていたとのこと!)
メニューもさることながら、当時はまだ珍しかった、フランス料理を和食器やお箸で提供されるなど、とても革新的なレストランでした。
その後マダムは1989年にお惣菜の店「デリ千暮里」を大丸芦屋店地下食料品売り場にオープン。
このデリのオープンこそが『芦屋の食卓』誕生のきっかけとなります!
豊富な商品ラインナップは、毎日来られるデリのお客様がきっかけ
「なんでもあるのが千暮里のお惣菜」
「芦屋のお客様は毎日お買い物に来られるんですよ」と純子さん。
するとマダムやレストランの料理長は、お客様が飽きないよう手を変え品を変えメニューを増やします。
ちょうどレストランとは別に京料理のお店もされていたので、デリには双方のお店で作ったお惣菜が並び、必然的に和洋中揃うお店になったそうです。
デリの退店が『芦屋の食卓』誕生のきっかけ
とにかく朝お店でお惣菜を作って大丸に届ける(もちろん全部手作り!)、という忙しい日々を過ごし、2011年に23年間続いたデリは芦屋大丸から退店。
お客様の惜しむ声もあり「デリのお惣菜と同じものをご家庭でも作っていただけないか」という思いがそこで芽生えたそう。
またお客様だけではなくデパートからも「常温でギフトにもなるような商品を作れないか」と要望があったそう。
ところがお料理のノウハウはあっても調味料づくりのノウハウはない!
そこで声を掛けてくださったのが、無添加調味料を開発・製造されている株式会社かわかみ(食宣伝もお馴染み『ピリーズ ポルチーニと胡椒』のメーカーさん)の川上社長。
「かわかみさんと一緒ならできるのではないか」と開発に着手したそう。
(余談ですが、川上社長が若かりし学生の頃に、マダムのレストランでアルバイトをされていたご縁があるそう!)
今では、昔デリでお買い物をされていた多くのお客様が、『芦屋の食卓』を使ってご家庭でデリのお味を楽しんでおられるそうです。(後編へ続く)
*デリで使っていたお味をそのままボトルに!